暗号資産などの取引をするとき、ガス代というのが必要になります。
このガス代について、詳しく見ていきましょう。
もくじ
ガス代は、ネットワークを運用するための燃料である。
ガス代というのは、簡単に言えば、手数料のことです。例えば、銀行のATMを利用したり、送金すると手数料がかかったりします。
ブロックチェーンネットワークの世界でも取引する場合、手数料がかかります。その手数料をガス代と呼びます。
ガス代として使えるトークンは、ネットワークごとに違う!?
先ほど言ったATMでお金を引き出すなどの場合、日本円を手数料として支払うでしょう。
しかし、ブロックチェーンの世界では取引するブロックチェーンごとに、特定のトークンでガス代を支払うことになります。
ネットワーク | ガス代として使えるトークン |
Ethereum | ETH(イーサリアム) |
Polygon | POL |
Avalanche | AVAX |
Astar | ASTR |
Gnosis | xDai |
Shiden | SDN |
例えば、Ethereumネットワークの場合、イーサリアム(ETH)がガス代として必要です。
このようにネットワークごとにガス代として使えるトークンが異なるため、取引するとき、事前に各トークンを入手する必要があります。
ガス代の計算方法
The total fee would now be : units of gas used * (base fee + priority fee)https://ethereum.org/ja/developers/docs/gas/
(意訳)手数料の合計=ガス限度額×(基本手数料+優先手数料)
- ガス限度額(gwei):取引により消費されるガス代の上限
- 基本手数料(gwei):ブロックチェーンに取引を残すためのもの
- 優先手数料(gwei):チップとして支払うもの(取引を優先して処理してくれる)
ガス限度額は、取引の内容により変動します。例えば、送信であったり、NFTをミント(発行)、スワップなどがあげられます。
基本手数料は、ブロックチェーンの混雑具合により変わります。混雑していると、高くなります。
優先手数料は、基本手数料にプラスすることで、処理を優先してくれるようになります。
例えば、トークンを送信するとき、21000gweiのガス限度額が必要になります。基本手数料が10gweiで、優先手数料を2gweiに設定した場合
支払うガス代=21000×(10+2)=252000gwei(0.000252ETH)
となります。※1gwei(ギガウェイ):0.000000001 ETH
ガス代を抑えるには?
ガス代を低くする方法は、基本手数料が高くない時に取引をすることがあげられます。
あくまでガス代は、処理の優先度が変わるだけで、基本手数料が下がればいつか処理されます。
なので、時間がかかってもいいから手数料を抑えたい場合は、これまで上げたデータを参考にして、ガス代を低く設定し、取引が処理されるのをじっくり待つのも方法です。